祐二 高橋
決定を早くするポイントは2つである理由

本日は、業務やビジネスの中で、なかなか決定や判断を先延ばししがちな時に、早くするポイントについて2つご案内します。
■実は毎日自然と決めていることもある
コロナ禍もおさまりつつある中で、会社に出勤する日が増えている方も多いかと思います。
交通手段・ルートに始まり、時刻や車両、場合によっては乗り換えで何をするかまでルーティンにほとんどの方がなっているかと思います。
当然、毎日の出勤でひとつひとつ【決めて決めて】行なっている方はいないでしょう。
ですが、この通勤が成立するには、実にたくさん条件が絡み合っています。ダイヤや人の動き、曜日や月、天候や交通会社の方の働き方まで様々です。でも、皆さんはそんなことまで気にしなくても通勤できている、無意識の決定の元、通勤出来ているのは、上記のような【膨大な情報を持っているから】です。
ダイヤ情報がわからなかったら?
天候が不明なら?
曜日がしらなかったら?
通勤をするのにも情報が足りなくて決められないはずです。
■情報をたくさん集める
決定を早く行うひとつ目のポイントは【情報をたくさん入手する】もっと言えば、役立つ情報をたくさん持つことです。
「デジタル化をすべきだろうか・・」
「この課題を解決すべき・・もう少し待った方が・・」
などビジネスの場面で決定を迫られることは数多くあります。この時に、決められないのは、【情報が少ない】からです。
デジタル化で言えば、
他社はどうか
同じ業界ではどうか、
自社の中でも進んでいる部署とそうでない部署の仕事の進み具合はデジタル化の有無で差はないのか、
「デジタル化は高い!!」と思い込んで最近の情報はとっているか、
など考えつつ情報を集めるだけで、決定出来るスピードは早まります。通勤と同じように。
■捨てる
もう一つのポイントは捨てることです。見切るといってもいいです。
決めない、決められない時に多くの場合、【今ある条件をそのままに、過去からの決め事などそのままで動かさずに】いることが多いです。
これはあくまでたとえですが、<立ったままで前に進むことは出来ません>
??? でしょうか。つまり、現状の立ち位置から【足を前に出す=現状の立っている条件を捨てる】ことで、歩くという行為は成立します。
「ビジネスと歩くことを一緒に語るだと!!」と思いますか。
そういった時には、決められない時には【条件や前提として思い込んでいるものを捨てずに、変えよう・決めよう】としていないか、クリティカルに見直すことおすすめします。
■決定を遅らせることの功罪
ビジネスや業務で決定や判断を遅らせることには、利点と欠点が両方あります。
決定を遅らせることは、より多くの時間を調査、分析、情報収集に費やすことができ、より良い決定を下すことができます。
利害関係者からの意見や合意形成にもっと時間をかけることができ、決定への賛同と受け入れがより良くなることがあります。
一方、決定を遅らせることは、タイムリーな決定や情報収集を待っている間に、時間的制約があるチャンスを逃す可能性があることを意味します。
プロジェクトのタイムラインや進捗に遅れが生じ、全体的なビジネスのパフォーマンスに悪影響を与えることがあります。
さらに、決定を遅らせることは、従業員の不確実性や不安を引き起こし、士気や生産性の低下につながることがあります。
特に、現代のように変化が激しく早い時代には、すぐ決めてすぐ動き情報を増やして(成功も失敗も)、修正しながら進む方がリスクは少なくなります。
変えない、止まっていると自身では思っていても、周囲や競合が変わって前進していたら、相対的に、あなたやあなたの会社は【後退している】ことになります。
いずれにせよ、決定や判断を遅らせることにはメリットがある一方で、遅らせることと早めに決定を下すことの潜在的なコストとメリットを慎重に考慮し、バランスを取ることが重要ですが、上記に上げた、【情報を増やす】【前提や条件を見直す・捨てる】、この2つを是非きにしてみてください。